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南方熊楠 「顕彰館」それとも「研究所」 施設の名称で意見分かれる

『紀伊民報』8月1日付の報道です。<http://www.agara.co.jp/DAILY/20040801/20040801_004.html>をご参照下さい。

 2006年春に開館予定の「南方熊楠研究所(仮称)」の名称について、南方熊楠邸保存顕彰会(会長=脇中孝田辺市長)は7月30日までに、「南方熊楠顕彰館」「南方熊楠資料研究館」「南方熊楠研究資料館」の3案を、脇中市長に答申した。脇中市長はこれを参考にし、8月中旬までに決める。同施設の名称をめぐっては、「顕彰館」「研究所」のいずれにするかで、同顕彰会内で意見が分かれた。(中略)
 一方、英語表記については、「ミナカタクマグス アーカイブス」を候補とすることで、常任理事会の意見は一致しており、熊楠の研究者らからも賛同を得ているという。

英語名称の中にarchivesが含まれる施設・機関は全国にいくつもありますが、その業務内容はといえば、歴史博物館だったり、大学史編さん部署だったり、過去の放送番組の保存・視聴施設だったりと様々な例があるようです。
報道から推測する限りでは、上記の施設は博物館か研究所の性格をもつものになるようですが、例えば南方熊楠文書を一般市民の閲覧に供するなど、archivesらしい機能もぜひ充実させてほしいものです。