Daily Searchivist

記録管理、文書管理、公文書館、アーカイブ、アーカイブズ... 今注目のキーワードを読み解くための最新情報を厳選してお伝えします。

アーカイブズ学用語辞典

  • アーカイブズ学用語研究会編. アーカイブズ学用語辞典. 柏書房, 2024, 476p.

アーカイブズ学用語辞典
出版社による紹介が以下のページにあります。
https://www.kashiwashobo.co.jp/book/9784760155316


※Daily Searchivistは、2004年7月17日に正式公開してより満20年を迎えました。
 アーカイブズに関する情報の共有を目指して始めたブログですが、20年を経てこの言葉も広く知られるようになり、一定の役割を果たせたのではないかと考えております。
 そこで、この節目を機に、Daily Searchivistの更新を終了することにしました。
 なお、これまでの記事は公開を継続します。
 これまでのご愛読、誠にありがとうございました。 坂口貴弘

続・アーカイブズ論: 記録のしくみと情報社会

  • スー・マケミッシュ; マイケル・ピゴット; バーバラ・リード; フランク・アップウォード編. 安藤正人監修. 石原一則; 大木悠佑; 坂口貴弘; 塚田治郎; 平野泉; 保坂裕興; 森本祥子訳. 続・アーカイブズ論: 記録のしくみと情報社会. 明石書店, 2023, 304p.

続・アーカイブズ論――記録のしくみと情報社会
主な内容は以下の通りです。

翻訳にあたって
日本語版に寄せて
第1章 ドキュメント
第2章 レコード
第3章 アーカイブ
第4章 アーカイブズ
第5章 レコード・コンティニュアム
第6章 アーカイブズと記憶
次の本について
Introduction to the Japanese Edition

出版社による紹介が以下のページにあります。
https://www.akashi.co.jp/book/b623848.html

アーカイブズ学入門

  • 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国文学研究資料館編. アーカイブズ学入門. 勉誠社, 2024, 256p.

アーカイブズ学入門
主な内容は以下の通りです。

はしがき 渡辺浩一
第1講 現代のアーカイブズとアーキビストの役割 渡辺浩一
第2講 アーカイブズ資源論 藤實久美子
第3講 アーカイブズ・レコード・マネージメント論 中村崇高
第4講 民間アーカイブズ・コントロール論 太田尚宏
第5講 アーカイブズと情報コントロール 橋本陽
第6講 アーカイブズの記述編成 西村慎太郎
第7講 自然科学系のアーカイブズ 菊谷英司
第8講 アーカイブズの保存修復 金山正子
第9講 アーカイブズにおける社会貢献―「文化財」から「公共財」へ 加藤聖文
第10講 地域とアーカイブズ 蓮沼素子
第11講 アーカイブズ管理・利用1―都道府県の例 関根豊
第12講 アーカイブズ管理・利用2―市区町村の例 河野未央

出版社による紹介が以下のページにあります。
https://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&products_id=103743

「誤廃棄は違法」 石綿文書廃棄訴訟、国に賠償命じる判決 神戸地裁

朝日新聞デジタルの2024年7月12日付の記事です。
https://www.asahi.com/articles/ASS7C3D0VS7COXIE02LM.html
アスベスト(石綿)による健康被害で死亡した兵庫県三木市の男性の遺族が、労災認定の関連文書を労働基準監督署に不当に廃棄されたとして国に約300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決では、厚生労働省がアスベスト関連文書の保存を求める通達などを出していたのに、加古川署長が保存期間を変更しなかったため原告の利益が侵害されたと認定したそうです。

国立映画アーカイブ (東京都中央区) フィルム8万9000本所蔵 「映像の世紀」を次世代に

『日本経済新聞』のサイトの2024年7月12日付の記事です。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO82024960R10C24A7L83000/
日本で唯一の国立映画機関として、映画フィルムと関係資料の収集や保存、上映を手がける「国立映画アーカイブ」を取り上げています。

戦没者の遺品、どう受け継ぐ 体験者や子ども世代が高齢化 史料の散逸懸念

『山陰中央新報』のサイトの2024年7月9日付の記事です。
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/606536
戦没者の遺品は戦争の悲惨さや平和の大切さを後世に伝える史料だが、戦争を知らない世代へと所有が移り、散逸が進むことも懸念される、という内容です。

東京大学文書館の学術専門職員募集

東京大学文書館が、学術専門職員1名を募集しています。
業務内容は以下の通りです。

(1)東京大学文書館における所蔵資料管理(資料整理、保存手当など)
(2)東京大学文書館における館運営業務支援
変更の範囲:業務上の必要により配置又は業務を変更することがある。

応募資格は以下の通りです。

(1)学士以上の学位を有すること
(2)アーカイブズ資料の整理・管理の経験があること
(3)アーカイブズ学、日本史(近代史が望ましい)、教育史のいずれかを大学・大学院で専攻した経験があること

応募締切は2024年8月23日です。
詳しくは、同館のサイトをご参照ください。
https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/history/06_j.html

文化財保存修復に関するワークショップ -写真の識別と保存について-【10/29-31】

標記のワークショップが開催されます。
参加には申し込みが必要です。
詳しくは、国立アートリサーチセンターのサイトをご参照ください。
https://ncar.artmuseums.go.jp/events/collections/conservation/workshoplecture/post2024-1230.html

主催 : 独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンター
 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所 保存科学研究センター
開催日:令和6年10月29、30、31日
会場 :東京文化財研究所 地下セミナー室・会議室
定員 :全日参加 定員24名 (希望者多数の場合は、定員を午前の講義は90名、午後の実 習は24名とし、応募書類をもとに選考を行う。)
参加費 : 無料
10/29(火)
9:15 受付
9:45 開講式
10:00 – 12:00 講義 写真技法の歴史と識別
13:00 – 17:00 実習 写真技法の識別
17:00 – 18:00 所内見学
18:00 – 19:30 レセプション(終日参加者の希望者)
10/30(水)
9:30 – 12:00 講義 写真の劣化と損傷
13:00 – 17:00 実習 写真技法の識別、状態調査
10/31 (木)
9:30 – 12:00 講義 予防的保存: 包材、保管、保存環境
13:00 – 16:30 実習 調書作成、写真の保管・保存方法
16:30 – 17:00 閉講式
(講義は英語で行い、日本語への逐語通訳をいたします。)

ドーナツ・プロジェクト2024発展編【8/22-9/9】

標記の連続講座が開催されます。
参加には申し込みが必要です。
詳しくは、主催者のサイトをご参照ください。
https://prj-archivemodel.w.waseda.jp/kouza/2024-2/

令和6年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業
舞台公演記録のアーカイブ化のためのモデル形成事業
講座日程 2024年8月22日(木)、8月30日(金)、9月9日(月)
会場 早稲田大学 早稲田キャンパス(東京都新宿区西早稲田1丁目6‐1)
定員
会場での受講
講座6回+ワークショップ4回+アーカイブ動画視聴:25名
*申し込み多数の場合、抽選となります。
アーカイブ動画での受講
講座6回+ワークショップ4回分の抜粋:50名
受講料
会場での受講
講座6回+ワークショップ4回+アーカイブ動画視聴 : 7,000円(税込)
*前年度受講者割引 6,000円(税込)
アーカイブ動画での受講
講座6回+ワークショップ4回分の抜粋 : 6,000円(税込)
*前年度受講者割引: 5,000円(税込)
*前年度受講者割引は2023年度受講者のみ対象となります。
*会場での受講に申し込まれる方は、受講者確定通知後に受講料をお支払いいただきます。
*受講キャンセル、ならびにお支払いいただいた受講料の返金はお受けいたしかねますので、ご了承ください。
*初めて受講される方もご安心ください! 前年度の講座を受講していない方には、2022・2023年度の講座をまとめた『DONUTS BOOK基礎編』『DONUTS BOOK実践編』データ版をご提供いたします。
募集期間
会場での受講
2024年6月26日(水)12:00~7月19日(金)17:00
*申し込み多数の場合、抽選となります。
*抽選の場合、7月23日(火)受講者確定通知予定。 
アーカイブ動画での受講
2024年6月26日(水)12:00~7月19日(金)17:00
*アーカイブ動画は、各講座終了から2~3週間後に公開いたします。
*アーカイブ動画は日本語字幕付きで配信いたします。 
講座詳細
8月22日(木)
〈理論編:舞台芸術アーカイブの基礎〉
10:00~10:30 演劇博物館より挨拶
ドーナツ・プロジェクト趣旨説明
10:30~11:30(1コマ目):舞台芸術とアーカイブー演劇にとって記憶とは何か?
 講師:吉見俊哉(國學院大學教授)
11:45~12:45(2コマ目):アーカイブガイドブックについて解説
 講師:本間友(慶應義塾ミュージアム・コモンズ専任講師)
〈実践編1:プロセスとしての舞台芸術アーカイブ〉
13:45~14:45(3コマ目):劇場におけるプロセスとしての舞台芸術アーカイブ
 講師:滝口健(世田谷パブリックシアター劇場部長)
*講座終了後、自由参加の懇談会(30分程度)を予定しています。
8月30日(金)
〈技術編:著作権と契約〉
10:00~11:00(4コマ目):舞台と配信の著作権の基礎・契約処理について
 講師:福井健策(弁護士・ニューヨーク州弁護士 骨董通り法律事務所代表パートナー、一般社団法人EPAD代表理事、緊急事態舞台芸術ネットワーク常任理事)
11:15~12:15(5コマ目):舞台と配信の著作権の基礎・契約処理について
 講師:田島佑規(弁護士・骨董通り法律事務所、EPAD権利処理チーフ、緊急事態舞台芸術ネットワーク事務局)
〈実践編2:プロセスとしての舞台芸術アーカイブ〉
13:15~14:15(6コマ目):プロジェクトにおけるプロセスとしての舞台芸術アーカイブ
講師:松井周(劇作家・演出家、劇団サンプル主宰)
〈ワークショップ1:自立的なアーカイブ活動のためのワークショップ〉
14:30~15:50(7コマ目*80分):アーカイブ計画のロールプレイングワークショップ
 アドバイザー:三好佐智子 (有限会社quinada・一般社団法人EPAD理事)
 ファシリテーター:NPO法人 演劇百貨店
9月9日(月)
〈ワークショップ1:自立的なアーカイブ活動のためのワークショップ〉
13:00~17:00(8・9・10コマ目):アーカイブ計画のロールプレイングワークショップ
 アドバイザー:三好佐智子 (有限会社quinada ・一般社団法人EPAD理事)
 ファシリテーター:NPO法人 演劇百貨店
*途中休憩有り。
*ワークショップ終了後の修了証の授与を含みます。

2024年度歴史資料ネットワーク総会シンポジウム「2024年能登半島地震・各地からの報告」【8/4】

標記のシンポジウムが開催されます。
参加には申し込みが必要です。
詳しくは、歴史資料ネットワークのサイトをご参照ください。
https://siryo-net.jp/event/annual-symposium2024/

日時・会場
 2024年8月4日(日)
 産学官連携交流拠点 KOBE Co CREATION CENTER
(神戸市中央区三宮町1丁目9番1号 センタープラザ9階)
現地参加(定員60名)、オンライン(定員90名)の併用
プログラム
13:00- 開会挨拶 奥村弘(歴史資料ネットワーク代表委員)
13:05- 趣旨説明
報告
1 13:20-13:40 報告1 
 高岡市立博物館 仁ヶ竹亮介氏
2 13:40-14:00 報告2 
 氷見市立博物館 廣瀬直樹氏 
休憩 10分
3 14:10-14:30 報告3
 新潟歴史資料救済ネットワーク 原直史氏 
4 14:30-14:50 報告4
 羽咋市歴史民俗資料館 中野知幸氏
5 14:50-15:10 報告5
 いしかわ歴史資料保全ネットワーク 上田長生氏 
休憩 10分
15:20-16:50 全体討論 
 司会 戸部愛菜、仲田侑加、松下正和(歴史資料ネットワーク) 
16:50- 閉会挨拶 大国正美(歴史資料ネットワーク)
 報告順序などは変更になる場合があります
 終了後、情報交換会(懇親会)を開催予定です

デジタルアーカイブ学会シンポジウム「デジタルアーカイブをつくる人になるには?」【8/1】

標記のシンポジウムが開催されます。
参加には申し込みが必要です。
詳しくは、日本デジタルアーキビスト資格認定機構のサイトをご参照ください。
https://jdaa.jp/archives/2910

主催:デジタルアーカイブ学会
日時:2024年8月1日(木)19時~21時
場所:Zoomによるオンライン開催
シンポジウムの構成
司会:福島幸宏(慶応義塾大学)
1.趣旨説明(2分)
 井上透(デジタルアーカイブ学会人材養成・活用検討委員会委員長、岐阜女子大学)
2.デジタルアーキビスト像(15分)
 細矢剛(国立科学博物館)、福島幸宏(慶応義塾大学)
3.デジタルアーキビストの国家資格に向けた検討状況(人材養成・活用検討委員による活動の中間報告)(15分)
 吉川晃(岐阜女子大学客員教授、元筑波大学副学長)、井上透(岐阜女子大学)
4.デジタルアーカイブ憲章と人材育成、デジタルアーカイブ法整備への動向(15分)
 福井健策(デジタルアーカイブ学会法制度部会長、弁護士・日本大学芸術学部客員教授)
5.文化と経済の好循環と基盤としてのデジタルアーカイブ(15分)
 吉見俊哉(デジタルアーカイブ学会会長、國學院大學、東京大学名誉教授)
<休憩:10分>
6.総合討論・意見交換(45分)
 ・デジタルアーカイブ学会員及び日本デジタルアーキビスト資格認定機構認定デジタルアーキビスト資格取得者等へのアンケート紹介
 ・総合討論

令和6年能登半島地震被害報告会【7/25】

標記の報告会が開催されます。
詳しくは、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会のサイトをご参照ください。
http://jsai.jp/ibbs/b20240702.html

日 時 令和6年7月25日(木)15:00~16:40
開催方法 ZOOMによるオンライン
主 催 全国歴史資料保存利用機関連絡協議会 調査・研究委員会
参 加 者 全史料協会員及び報告会内容にご興味のある方
参 加 費 無料
内 容
15:00 開会挨拶
 全史料協 会長 辻川 敦 氏
15:05 ~ 15:35 能登半島地震による文化財等の被災状況とその対応
 石川県教育委員会事務局 文化財課文化遺産活用推進室 課参事 安 英樹 氏
15:35 ~ 15:55 能登半島地震現地調査報告
 全史料協調査・研究委員会 委員 林 貴史 氏
15:55 ~ 16:25 文化財防災センターの取り組みと能登半島地震被災文化財等レスキュー事業
 文化財防災センター センター長 高妻 洋成 氏
16:25 ~ 16:40 質疑応答
16:40 閉会

合併前の文書整理進む 散逸防止へ学生も協力 揖斐川町

『読売新聞』のサイトの2024年7月3日付の記事です。
https://www.yomiuri.co.jp/local/gifu/news/20240702-OYTNT50157/
6町村が合併してできた岐阜県揖斐川町は、旧町立中学校の校舎を公文書館として再利用し、旧町村時代の行政文書を一括して保管することを決めたそうです。

公文書管理条例化の議論平行線 管理規則の徹底を優先し請願を不採択

朝日新聞デジタルの2024年7月3日付の記事です。
https://www.asahi.com/articles/ASS723WKCS72UDCB010M.html
「歴史公文書」やその可能性がある千葉県の公文書が少なくとも139冊誤廃棄・所在不明(一部不明も含む)となった問題をめぐり、千葉県議会の総務防災委員会は、公文書管理条例の制定を求めていた市民団体の請願を、賛成少数で不採択としたそうです。