『朝日新聞』9月22日付の34面の記事です。asahi.comには収録されていません。
日々、自分が見たもの、聞いたものを全部記録する――。デジタル技術の発達で、そんなことが可能になった現在、「思い出」を、いつでもだれにでも見られる形で保存する人々が続々と生まれている。(中略)
美崎さんは「いくらでも発見がある。テレビやインターネットをぼっと見ているよりも、自分自身の記録を見直すほうが意義がある」という。(中略)
「役所などの公文書はようやくきちんと記録されるようになった。しかし個人的な思い出は管理する技術が遅れている。電子媒体も不安定。あなたの思い出を安全・確実に預かります、という仕事はビジネスになりうる」
そこまでやるか、という向きもあるでしょうが、自分(達)の来し方をきちんと記録し、未来へ伝える営みこそアーカイブズの原点であるという見方もできます。memoryを「記憶」ではなく「思い出」と訳してみると新しい視座が開けるかもしれません。