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ロング・ナウ協会代表、スチュアート・ブランド氏に聞く(中)「我々は10年前の情報すら引き継げない」

asahi.comの「サンノゼ発 asahi.comニュース」のコーナーから、7月25日付のインタビュー記事<http://www.asahi.com/tech/sj/long_n/02.html>です。

 ロング・サーバー・プロジェクトはその一つ。例えば最新のワープロソフトで作成した文書も、バージョンアップの果てに、ほんの数年後にはだれにも読めなくなるかもしれない。それを、もっと汎用性のあるフォーマットに変換し、保存し、孫の代にもデジタルデータとして読み取り可能にする。ディスクはネバダの山に、データの転送はウェブ上で可能、そんなプロジェクトだ(中略)
 すべてのデジタル・ストレージは、永久ではない。それが、我々がロゼッタ・ディスク・プロジェクト(http://www.rosettaproject.org/)をはじめた理由だ。直径3インチ(約7.6センチ)のニッケルの円盤に超微細エッチングを施し、3万ページ分のテキストを格納することができる。デジタル機器ではなく、1000倍の顕微鏡でその文字を読み取ることができる。長期間の保存が可能という点で、磁気メディアや光学メディアよりは、紙に近い。

デジタル機器を通さなくても読めるという点では、マイクロフィルムと似ていますね。