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パブリック・ヒストリー入門: 開かれた歴史学への挑戦

  • 菅豊; 北條勝貴編. パブリック・ヒストリー入門: 開かれた歴史学への挑戦. 勉誠社, 2021, 512p.

パブリック・ヒストリー入門―開かれた歴史学への挑戦
主な内容は以下の通りです。

序文
 パブリック・ヒストリー―現代社会において歴史学が向かうひとつの方向性 菅豊
I 理論 Theories
 パブリック・ヒストリーとはなにか? 菅豊
 〈ありのままの事実〉を支えるもの―近代日本における歴史実践の多様性 北條勝貴
 プラクティカル・パストと日本史―中世歴史実践史ノート 中澤克昭
II 実践 Practices
《歴史家とは誰か? Who is the Historian?》
 歴史と芸―神楽の過去を発掘する/演じるという歴史実践 俵木悟
 いまに生きる、いまに生かす歴史的空間における歴史実践―「Oターン郷土誌家」を目指して 西村明
 滋賀県下の字誌にみる歴史実践 市川秀之
 コラム:「武田家属将美名録」はなぜ配られたのか―ある末裔の歴史実践 及川祥平
《協働 Collaboration》
 「八重子の日記」をめぐる歴史実践 宮内泰介
 更地と工事現場からの文化創造と歴史実践―津波被災地における復興キュレーション 加藤幸治
 朝鮮・日本の歴史認識と市民的協働―「韓国併合」一〇〇年をめぐる日韓の運動から 加藤圭木
 コラム:「歴史」を回す―オビシャ行事とオニッキをめぐる歴史実践 金子祥之
《オーラル・ヒストリーとライティング・ヒストリー Oral History and Writing History》
 戦争記憶をめぐる再帰的な歴史実践―オーラル・ヒストリーによる他者理解と自己理解 石井弓
 オーラル・ヒストリーの敗北宣言―想像の死者へ向けた手紙 金菱清
 コラム:「歴史」する聖地創出 川田牧人
《ミュージアムとアーカイブズ Museums and Archives》
 歴史資料の保全と地域貢献・歴史実践 西村慎太郎
 東京大空襲・戦災資料センターを拠点とした「東方社コレクション」をめぐる活動―共同研究の進展と成果の公開 小山亮
 コラム:民俗文化財に対する内部者の目線と外部者の目線 村上忠喜
《デジタル・パブリック・ヒストリー Digital Public History》
 歴史のデータは誰のものか―Digital Historyがもたらす未来とは 後藤真
 「記憶の解凍」―資料の〝フロー〟化とコミュニケーションの創発による記憶の継承 渡邉英徳
 コラム:歴史を刻む音楽―ある祭り囃子の「成長」 塚原伸治
《アートと歴史映写 Art and Historiophoty》
 歴史・アーカイヴズ・アートの連環―青森EARTH〈2012 超群島〉/〈2013 すばらしい新世界―再魔術化するユートピア〉 飯田高誉
 映像という歴史叙述 青原さとし
 コラム:映像で文化を切り取る歴史実践の可能性―姫田忠義の映像製作 今井友樹
 パブリック・ヒストリアンへの道程―あとがきにかえて 北條勝貴

出版社による紹介が以下のページにあります。
https://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&products_id=101222