日本建築学会が発行する『建築雑誌』のNo. 1610(2010年11月)が、特集「エフェメラ(ephemera)−短命な建築媒体を後世に−」を組んでいます。
以下の記事が掲載されています。
特集 イントロダクション アーカイブの現れ出ずる場所へ
中谷礼仁
特集主旨 当事者の声を集めて
山口俊浩
第一部〈現状〉当事者による取組み
鼎談 建築媒体にまつわる問題提起
藤岡洋保×長谷見雄二×甲野正道
事例1 資料出所者(個人)の取組み がらがらキャビネット
山田達郎
事例2 資料出所者(組織)の取組み 建築工事における書類・図面の電子化 保存ガイドライン
中谷晃治
論考 蒐集の対象とするために必要な要件 建築アーカイブから見えてくるもの
松隈 洋
第二部〈課題〉在来の媒体はどう生き残るか
事例1 模写の現場から
村岡ゆかり
事例2 銀塩写真の現場から
小山優子
論考1 現用であり続けること1 建築書の25年を振り返って
荒田哲史
論考2 現用であり続けること2 建築資料のトリセツと製造レシピ
津村泰範
論考3 媒体を短命にする要因
青木 睦
第三部〈展開〉市場価値の開拓
聞取り1 企画展への取組みによって映し出される建築アーカイブにおける課題と展望
南條史生+前田尚武
事例1 資料集成としての蓄積と発信
グラハム・ヤング
事例2 教育コレクションの形成
岸 泰子
聞取り2 建築資料の国際化
伊東豊雄
第四部〈展望〉千年先を見て
聞取り 蓄積と国益
高山正也
事例1 環境を整える──包材開発の現場から
神谷修治
事例2 寿命を延ばす──修復の現場から
安田智子
座談会 短命な建築媒体を後世に
竺 覚暁×松岡資明×中谷礼仁×後藤 治
編集後記 媒体の継承と活用に向けて
山口俊浩
この号の詳細については、同会のサイトをご参照ください。
http://jabs.aij.or.jp/backnumber/1610.php