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フィブリノゲン資料問題及びその背景に関する調査プロジェクトチームの調査報告書

2007年11月30日に厚生労働省が発表しました。
同省のサイトで全文を公開しています。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/11/h1130-4.html
調査で判明した主な事実の中には、以下の項目があります。

14年調査で収集した当該資料は、16年7月頃に十分な引継ぎもなく地下倉庫に移され、本年10月19日に職員に発見されるまで倉庫に保管されたままであった。こうした状況から職員に隠蔽の意図はなかったと考えられるが、倉庫の保管や、文書管理の状況は、極めて不十分であった。

調査結果を受けての提言として、以下の点などが挙げられています。

文書の保管・管理については、行政の執行における文書管理の大切さの意識が職員に欠落していた。厚生労働省全体として、外部の意見を取り入れる等により抜本的に見直しが必要であり、円滑な事務引継ぎ等についても組織としての意識改革が必要である。
また、今回、存在しないとされた資料が後になって出てくるという事態が生じたことは大変問題であり、責任を問うて処分を行う。