- 東野治之. 日本古代史料学. 東京, 岩波書店, 2005, 336p. (ISBN 4-00-024235-0)
序章 史料学の概念と目的
第一章 編纂物
1 聖徳太子の時代
2 文献史料からみた法隆寺の火災年代
3 太子信仰の系譜
4 『令集解』に引かれた奈良時代の請事・起請
5 律令と孝子伝 ――漢籍の直接引用と間接引用――
6 野馬台讖の延暦九年注
7 秦王国と徐福
第二章 古文書
1 『訪書余録』所載の写経生試字
2 写経生試字紙背の食口案断簡――正倉院流出文書の一例――
3 東大寺封戸処分勅書と御筆勅書文書箱
4 南都所伝宮城図残欠について
5 大和文華館所蔵の延暦二十四年太政官符
第三章 木簡と銘識
1 木簡が語る古代の生活・文化
2 近年出土の飛鳥京と韓国の木簡
3 長屋王家木簡の「御六世」
4 長屋王家木簡管見
5 木簡研究の近状
6 橘夫人厨子と橘三千代の浄土信仰
7 光覚知識経の「皇帝后」
第四章 文献史料と文物
1 東アジアの中の富本銭
2 元正天皇と赤漆文欟木厨子
3 正倉院宝物中の古代伝世品
4 新羅交易と正倉院宝物
5 天平美人の装身具