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秋田県太田町の「総合情報館」

「秋田県南日々新聞」というインターネット新聞が、秋田県太田町の文書館設立構想について触れた記事<http://www.kennichi.com/news04/Aug/n040825a.html>を掲載しています。

大曲仙北合併協議会 太田町のまちづくり基金 調整着かず、再度継続審議に(8月25日・水)
 大曲市とその周辺7町村の合併を協議する第14回大曲仙北合併協議会は25日、仙北町のふれあい文化センターで開き、継続審議となっていた「基金」の取り扱いについて審議した。しかし、今回も意見の一致は見出せず、市町村長会としてまとめた調整案を基本に来月22日に開く定例協議会で再び審議することにした。
 基金を巡っては今月10日に開いた第6回臨時協議会で太田町の「まちづくり基金」6億円の使途で紛糾。(中略)
 太田町の「まちづくり基金」は1990年に条例化し、積み立ててきた。同町では現在進めている「町史編さん事業」で収集した歴史的資料を後世に伝えるための図書館機能、展示館機能、文書館機能を併せ持った「総合情報館(仮称)」建設や農業集落排水事業、老朽化した温泉施設などの整備に充てたいと、10日の臨時協議会で説明書を提出している。
 高貝久遠太田町長は「徹底した行財政改革をやってきて残した基金であり、これだけは太田町民のためにも譲れない。合併はお互いの違いを認め合って出来るものであり、ほかの基金は認め、これだけは認められないではおかしい」と次回の協議会でまとまりが着かず採決となった場合は自分の考えも主張したいと話した。

合併するのであれば、太田町の基金を新市全体のために使うべきだ、という主張をめぐる議論のようです。合併する8市町村の文書をあわせて管理する、より充実した「総合情報館」をつくるのが一番よい解決策でしょう。建設計画の白紙撤回だけはしてほしくないものです。