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カナダ図書館・公文書館が発足

 国立国会図書館のメールマガジン『カレントアウェアネス-E』の第41号(8月4日付)が、カナダの国立図書館と国立公文書館の統合についての記事を掲載しています。記事は、<http://www.ndl.go.jp/jp/library/cae/2004/E-41.html#E226>から読むことができます。

 カナダ民族遺産相は,2002年10月2日にカナダ国立図書館とカナダ国立公文書館の統合を表明し(E014参照),そのための法的手続きを進めてきたが,5月21日にカナダ図書館・公文書館法(Library and Archives of Canada Act)が発効し,新組織(カナダ図書館・公文書館)が発足した。

内閣府大臣官房長の私的研究会が昨年末にとりまとめた『諸外国における公文書等の管理・保存・利用等にかかる実態調査報告書』の第〓章<http://www8.cao.go.jp/chosei/koubun/kenkyukai/tyousahoukoku/houkokusho8.pdf>によると、この統合はコスト削減や人員削減を目的としたものではなく、「電子革命〔digital revolution〕によってコンテンツがデジタル化したために何が書物であり何が記録であるかの境界がなくなってきた」(p.95)等の理由に基づく、より積極的なビジョンによるものであるとのことです。
図書館とアーカイブズとの関係を考える上で参考になります。